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医療現場の退院調整はどんな流れで行われるか

退院調整は退院に関して困難な状況にある患者をピックアップしていくことからはじまります。
入院医療がスタートしてから48時間以内には病棟の看護師などの医療職がスクリーニングを実施し、困難な要因がないかをチェックします。
そこで、引っかかった人に対して、さらに退院時の病状や医療処置の必要性、ADLや認知機能の状況、生活や家族の状況、介護保険の申請状況や希望する退院先などについて1週間以内に聞き取りを行う流れです。
その結果、支援が必要だとされた人に対して、介入を実施します。
中にはスクリーニングでチェックされても支援の必要性はない人もいます。
たとえば、胃潰瘍で吐血のため緊急入院した独居の患者でも、治療で止血すればADLには支障がなく、早期に退院できる場合もあるからです。
こうしたケースでは、経過観察をして状況に応じて介入するかどうかを最終決定します。
反対にスクリーニングで外されても、状態変化に伴い対象となる人もいます。

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